クレジットカード会社の発行会社とブランドはどう違う?
クレジットカードは、カードを発行しているカード会社によって、いくつかの「系統」に分類されていることをご存じでしょうか。クレジットカードの系統は、カードの機能やサービスに直接大きく影響するものではありませんが、系統ごとの特長は、クレジットカードの細かなサービスにも表れてきます。
今回は、クレジットカードの主な系統とぞれぞれの特長について、ご紹介しましょう。
クレジットカードには複数の会社が関わっている
クレジットカードを発行するカード会社は、それぞれ歴史も違えば特長も違います。
ここでは、そうしたカード会社の特長についてご紹介していきますが、カード会社に対する誤解が少なからずあるようなので、まずはそこからご説明していきましょう。
クレジットカードの「国際ブランド」「発行会社」「提携先」を混同する人もいますが、それぞれ役割が異なります。それぞれの特徴や、クレジットカードにおいて担っている役割についてご説明します。
国際ブランド
国際ブランドは、クレジットカードの重要な機能である決済システムを担っています。
クレジットカード本体を発行する発行会社が、VisaやMastercard®、JCBといった、国際ブランドと提携することで、クレジットカードが利用できるのです。
クレジットカードの国際ブランドは世界中にさまざまありますが、中でも「Visa」「Mastercard®」「JCB」「アメリカン・エキスプレス®」「Diners Club」「銀聯」「ディスカバー」は7大国際ブランドと呼ばれています。
アメリカのクレジットカード・モバイル決済の専門誌である「NILSON REPORT」が2022年7月に発表したレポートによると、2021年の国際シェアはVisaが39%と最も高く、銀聯が34%、Mastercard®が24%と続いています。
■ 7大国際ブランド名と主な特徴
国際ブランド名 | 主な特徴 |
---|---|
Visa | クレジットカードの決済システムを提供するブランド。 自社でクレジットカードは発行しておらず、ライセンスのみ発行する。 世界シェアは39%。 |
Mastercard® | Visaと同じく決済システムのライセンスのみを発行するブランド。 世界シェアは24%。 |
JCB | 日本発の国際ブランド。 世界的な知名度は、まだあまり高くないが、ディスカバーと提携しており、海外での利便性も向上しつつある。 |
アメリカン・ エキスプレス® |
国際ブランドの中でもステータスが高いとされているブランド。 自社でカードも発行しており、旅行やエンターテインメントに関するサポートやサービスが充実している。 |
Diners Club | 富裕層をターゲットとしており年会費も高額だが、その分、サポートやサービスが充実しているブランド。 |
銀聯 | 近年、急速に世界シェアを広げている中国発のブランドで、日本国内でも銀聯と提携するカード会社が増えている。 世界シェアは34%。 |
ディスカバー | 7大国際ブランドの中でも歴史は浅いが、他ブランドと提携することでネットワークを広げている。 日本国内で発行している会社はないが、JCBや銀聯と提携している。 |
クレジットカード発行会社
発行元とは、文字どおりクレジットカードを発行する会社で「イシュア」とも呼ばれています。日本では三菱UFJニコス、イオン、楽天などがこれにあたります。「カード会社」といえば、一般的にはこの発行元を指します。
カード会社の主な役割は、クレジットカードの会員管理です。入会手続きやカードを発行できるかどうかの審査も、カード会社が行います。また、旅行保険をはじめとする付帯サービスやポイントプログラムの設定もカード会社が行っています。
提携先
提携先とは、カード会社と提携して独自のサービスを提供している会社です。マイレージカードにおけるJAL(日本航空)などの航空会社が代表的です。
プロパーカードと提携カードの違いとは?
クレジットカードの話の中で、「プロパーカード」「提携カード」という言葉がしばしば登場します。これについても簡単に説明しておきましょう。
・プロパーカード
プロパーカードとは、カード会社が自社のブランドで発行するクレジットカードです。三菱UFJニコスでいえば「三菱UFJカード」「DCカード」「NICOSカード」がプロパーカードにあたります。
・提携カード
他業種企業と提携して、独自のサービスを付帯したのが提携カードです。先程挙げたマイレージカードのほか、ガソリンスタンドや自動車メーカー、スーパーマーケットなど、多様な企業と提携して、それぞれ特長的な特典や優待サービスを設定しています。
一般的に、プロパーカードはそのカード会社のスタンダードといってよく、総合力に優れた機能やサービスを持っています。提携カードは、提携先企業ならではのお得なサービスが付帯していますから、用途を絞った2枚目のクレジットカードとして検討するのがおすすめです。
クレジットカードの国際ブランドやカード会社による違い
クレジットカードの国際ブランドやカード会社が違うと、カードを利用するうえでさまざまな違いが生じます。クレジットカードを選ぶ際には、こうした違いにも注目すると、自分のライフスタイルにあわせたカードを選びやすいでしょう。
国際ブランドやカード会社によるクレジットカードの違いについてご説明します。
国際ブランドの違い
国際ブランドが違うと、利用できる店舗が異なってきます。
クレジットカードで決済できる店舗は、店舗側がそれぞれ決済システムを持つ会社と提携しています。例えば、Visaと提携していても、Mastercard®とは提携していない店舗ではMastercard®は利用できません。
特にJCBは、海外では利用できる店舗が限られる場合があります。クレジットカードを海外で利用したい場合には、VisaやMastercard®を持っていると便利です。
カード会社の違い
カード会社が違う場合、クレジットカードを管理するうえでさまざまな違いがあります。例えば、締め日と支払日です。
カード会社Aは、月末が締め日で翌月27日が支払日、カード会社Bは毎月15日が締め日で、翌月末日が支払日というように、カード会社によって異なります。複数のカード会社が発行しているクレジットカードを利用している場合には、しっかり管理することが大切です。
また、カード会社が異なると、付帯サービスやポイントプログラムも異なります。
主な付帯サービスは国内旅行傷害保険、海外旅行傷害保険、ショッピング保険などの保険サービスです。その補償内容や金額はカード会社によって違います。
ポイントプログラムはポイントの還元率やポイントの交換方法、交換できる商品などに違いがみられます。
自分のライフスタイルに必要な付帯サービスやサポートなどに注目することもクレジットカード選びの方法のひとつです。
日本のクレジットカードの系統
発行元であるカード会社に着目すると、日本のクレジットカードは、さまざまな系統に分類することができます。
クレジットカードの系統によって、付帯サービスやサポートが異なってくるため、どの系統に属するかということも、クレジットカードを選ぶ際のポイントになります。クレジットカードの特長を知り、自分のライフスタイルにあわせたクレジットカードを選ぶことで、効率よくポイントをためられたり、特典を有効活用したりすることができます。
ここでは、クレジットカードの代表的な系統である「銀行系」「信販系」「流通系」「交通系」の4系統のクレジットカードそれぞれの特長をご紹介しましょう。
信頼性とステータスが高い「銀行系カード」
銀行系カードは、メガバンクをはじめ、銀行あるいは銀行のグループ会社が発行するクレジットカードです。
銀行系カードの特長は、第一に「銀行」というブランドが持つ信頼性でしょう。それは単なるイメージだけではなく、強度の高いセキュリティや管理体制などに裏打ちされています。銀行系カードは、一般的に審査が厳しいといわれていますから、ほかの系統と比較すると信頼性・ステータスの高いクレジットカードといえます。
機能やサービスの面では、発行元である銀行でATM手数料や金利の優遇などを受けられます。メインで使っている銀行と同じ系列のクレジットカードを作れば、より恩恵を受けられるのではないでしょうか。
安定感と種類の多さが魅力の「信販系カード」
信販会社は、日本にクレジットカードが登場する以前から、割賦販売を扱ってきました。つまり、クレジット業務にかけては日本におけるパイオニア的存在です。その信販会社が発行するのが信販系カードで、ジャックス、オリコなどが代表格です。
信販会社は歴史が長く、クレジット業務に関する多くのノウハウを持っています。そのため、総合的な安定感があり、クレジットカードの機能や付帯サービスの点でラインナップが豊富なことが特長として挙げられます。
また、いろいろな業界の企業と提携し、特長的なサービスを持つクレジットカードが数多くありますから、自分の生活スタイルに合った一枚を選びやすいこともメリットです。
気軽に持ててお得に使える「流通系カード」
元々、「ツケ払い」「掛け売り」という商習慣があった流通業界では、分割払いをベースにしたクレジットカードの仕組みは受け入れやすかったようです。1960年代には丸井と高島屋が自社で利用できるクレジットカードを導入しています。現在では、イオンカードやセブンカードも流通系の代表といえるでしょう。
流通系カードは自社店舗で使ってもらうことを前提に作られていますので、発行元の店舗で多くの優遇が受けられます。ですから「普段の買い物で、近所のイオンを毎日使っている」という人なら、イオンカードを一枚持っておくと便利ですし、気づかぬうちにポイントをためていくことができるでしょう。
また、流通系カードが対象にしているのは主婦層や若年層が中心ですので、年会費は無料あるいは低額で、審査も比較的通りやすいといわれています。気軽に持てて、お得に使えるというのが流通系クレジットカードの特長といえるでしょう。
日々の移動がポイントになる「交通系カード」
毎日の通勤や通学で電車を利用している、出張で新幹線や飛行機を利用する頻度が高いという場合には交通系のクレジットカードがおすすめです。鉄道会社や航空会社が発行しているクレジットカードであれば、お得に交通機関を利用することができるでしょう。
鉄道会社が発行しているクレジットカードであれば、PASMOやSuicaとして使える機能もあるため、手持ちのカードを減らすこともできます。オートチャージ機能があるクレジットカードなら、チャージする手間も省けて便利です。
航空会社が発行しているクレジットカードの多くは、ポイントではなく、マイルがたまります。たまったマイルで、特典航空券と引き換えたり、飛行機の座席をグレードアップしたりすることができます。
ただし、マイルをためる場合には、航空会社をしっかり確認しましょう。マイルは航空会社によって異なります。例えば、ANAのマイルでJALの飛行機を利用することはできません。利用したい航空会社もあわせて確認することが大切です。
タッチ決済対応!年会費もポイント還元率もお得な三菱UFJカード
「三菱UFJカード」は、2021年に三菱UFJニコスが発行した最新のクレジットカードです。タッチ決済に対応しており、サインや暗証番号の入力が不要になるため、お支払いにかかる時間や手間を減らせます。また、会員番号や有効期限といったカード情報が裏面に記載されているため、盗み見などのリスクを減らすことができ、セキュリティ面でも安心です。
三菱UFJカードは、年会費が永年無料で、タッチ決済にも対応しているので、お支払いもスピーディーです。
また、セブン-イレブンやローソンなどの対象店舗で三菱UFJカードを利用すると、ご利用分の最大15%相当のポイントが還元されます。
ほかにも、ネットショッピングのポータルサイト「POINT名人.com」を経由してお買い物をすると、カードの基本ポイントに加えてボーナスポイントももらえるので、日常使いでポイントがためやすいでしょう。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合
三菱UFJカードの会員なら、Uber Eats ・ Uber のサブスクリプション(定額)サービス「 Uber One 」が6カ月間無料で利用可能です。「 Uber One 」は、デリバリー(配達)サービス「 Uber Eats 」と配車サービス「 Uber 」の両方でメンバー限定特典が受けられるサービスで、通常は月額498円(税込)または年額3,998円(税込)がかかります。「 Uber One 」メンバーになると、例えば対象店舗で条件を満たせば何回でも配達手数料が0円になるほか、毎回の乗車料金が5%以上お得になります。
そのほか、「MUFGカードアプリ」を活用すれば、WEB明細をスマートフォンでいつでもチェックでき、家計簿をつける手間を省けます。さらに、ご入会日から2カ月後までに条件を達成すると、最大10,000円相当(グローバルポイント2,000ポイント分)がもらえます。詳細は三菱UFJカードのWEBサイトでご確認ください。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合
※現在「 Uber One 」にご登録中の方、および過去 3カ月以内に「 Uber One 」にご登録いただいたことのある方は、本プロモーションの対象外です。
※その他、「 Uber One 」6カ月無料の特典には条件があります。また、特典の適用には専用ページよりお申し込みが必要です。詳細はこちらをご確認ください。
※「 Uber One 」6カ月無料の特典は2024年8月時点のものであり、予告なく内容を変更または終了する場合があります。
三菱UFJカードの特長
- 年会費が永年無料で利用できる
- 対象店舗でのご利用分の最大15%のポイントが還元される
- POINT名人.comを利用すると、ボーナスポイントもたまる
- Uber One のご登録で6カ月無料で利用できる
- MUFGカードアプリのWEB明細を家計簿代わりに使える
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合
クレジットカードの種類を理解して、系統から選ぶのもひとつの手
ここでは、クレジットカードの発行会社や国際ブランドとその違いや系統について紹介しました。クレジットカードの系統が違うからといって、機能やサービス内容に極端な差があるわけではありません。カード会社の合併や提携が起きれば、系統の垣根はやがて低くなり、いずれは意識しなくなる日が来るかもしれません。
しかし、現在のところ、系統ごとの違いや特長はやはり残っています。ですから、これからクレジットカードを作るなら、まずはどのようなクレジットカードが欲しいかをイメージして系統を選び、比較・検討しながら絞り込んでいくのもひとつの手です。
おすすめのクレジットカード
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三菱UFJカード プラチナ・アメリカン・ エキスプレス®・カード |
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年会費 |
初年度 | 無料 | 無料 (オンライン入会限定) |
22,000円(税込) |
次年度以降 | 無料 |
11,000円(税込) |
22,000円(税込) |
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特長 |
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最短発行期間 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 最短3営業日 |
1ポイント5円相当の商品に交換の場合
カード種類・国際ブランドを選択のうえ、
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カード種類
※カードお申し込み時点で、内定者の方は「学生」をご選択のうえお申し込みください。
国際ブランド
国際ブランド
- クレジットカードの発行元とは?
- クレジットカードの発行元とは、クレジットカードを発行するカード会社のことで、三菱UFJニコス、イオン、楽天などがこれにあたります。発行元と間違いやすいものに、Visa、Mastercard®といった国際ブランドがあります。国際ブランドはクレジットカードの決済機能を引き受けている会社のことです。
詳しくは「クレジットカードには複数の会社が関わっている」をご確認ください。 - クレジットカードのプロパーカードと提携カードって何?
- クレジットカードのプロパーカードは、カード会社が自社のブランドで発行するクレジットカードのことです。三菱UFJニコスでは「三菱UFJカード」「DCカード」「NICOSカード」がプロパーカードにあたります。提携カードは、カード会社と他業種企業が提携して、独自のサービスを付帯したクレジットカードのことです。他業種企業には、航空会社やガソリンスタンド、自動車メーカー、スーパーマーケットなどがあり、それぞれ特長的な特典や優待サービスを設定しています。
詳しくは「クレジットカードには複数の会社が関わっている」をご確認ください。 - 国際ブランドやカード会社が違うと何が違う?
- 国際ブランドが違うと利用できる店舗が異なります。クレジットカード決済を導入している店舗はそれぞれ国際ブランドと提携しており、提携している国際ブランドのクレジットカードしか利用できません。また、カード会社が違うと、クレジットカードの締め日と支払日が異なります。複数のカード会社のクレジットカードを利用している場合にはカード管理に注意が必要です。さらに、カード会社の違いは付帯サービスやサポート、ポイントプログラムの違いにもつながります。
詳しくは「クレジットカードの国際ブランドやカード会社による違い」をご確認ください。 - カード会社はどう選べばいいですか?
- カード会社を選ぶには、発行元の特長を知ることが大切です。カード会社は、その特長からさまざまな系統に分類できます。例えば、銀行系カードは、銀行あるいは銀行のグループ会社が発行するクレジットカードで信頼性とステータスの高さ、信販会社が発行する信販系カードは、クレジットカードの機能や付帯サービスのラインナップが豊富といったように系統によってカードのサービスや特典が異なります。ほかにも、流通系カードや交通系カードなど、さまざまな系統がありますから、自分のライフスタイルにあわせてお得に使えるカードを探してみましょう。
詳しくは「日本のクレジットカードの系統」をご確認ください。