カードローンとキャッシングの違いは?メリットや使い分け方を解説

カードローンとキャッシングはどちらもお金を借りられるサービスですが、特徴は異なります。上手に活用するためには、カードローンとキャッシングの違いを把握しておくことが大切です。
ここでは、カードローンとキャッシングの違いやそれぞれのメリット・デメリット、上手な使い分け方、利用する際の注意点を解説します。
カードローンとキャッシングの違い
キャッシングは、クレジットカード付帯のお金を借りられるサービスという意味のほかに、お金を借りるサービスの総称を指すこともあるため、広い意味ではカードローンもキャッシングに含まれます。
しかし、クレジットカード付帯のキャッシングとカードローンでは、ショッピング機能の有無をはじめ、借り入れ先や借り入れ方法などに違いがあるため、本記事では、クレジットカード付帯サービスのキャッシングとカードローンについて解説します。
カードローンもキャッシングもお金を借りられるサービスですが、大きな違いはショッピング機能の有無です。
カードローンは、銀行や消費者金融などが提供する個人向け融資で、ローン専用カードやスマートフォンアプリを使用してお金を借りることができます。なお、カードローンは現金の借り入れに特化しており、クレジットカードのようにショッピングでの利用はできません。
一方、キャッシングが付帯されているのはクレジットカードなので、ショッピングでの利用も可能です。
さらに、カードローンとキャッシングには、以下のような違いもあります。
■ カードローンとキャッシングの主な違い
カードローン | キャッシング | |
---|---|---|
サービス内容 | 銀行や消費者金融が提供する借り入れ専用のサービス | クレジットカードに現金の借り入れができるキャッシング機能を付帯したもの |
利率(実質年率)の目安 | 年1.3~18.0% | 年14.1~18.0% |
ご利用限度額 | 一般的に数十万円~数百万円 | 一般的に数十万円 |
返済方法 | 口座振替(自動引き落とし) ATM 銀行振込 |
口座振替(自動引き落とし) ATM(繰上返済の場合) 銀行振込(繰上返済の場合) |
年会費 | 基本的に無料 | 有料の場合がある |
(2025年2月時点)
ここでは、前述したサービス内容以外の違いについて詳しく見ていきましょう。
利率(実質年率)の違い
利率(実質年率)はそれぞれ借り入れるサービスなどによって異なりますが、一般的にはキャッシングよりもカードローンのほうが低めです。利率(実質年率)の目安としては、カードローンが年1.3~18.0%、キャッシングが年14.1~18.0%です。
カードローンの利率はご利用限度額に応じて決まり、基本的にはご利用限度額が高いほど利率は低くなります。なお、返済する利息の計算式は以下のようになります。
利息の計算式
- 利息=借入金額(利用残高)×利率(実質年率)÷365日×利用日数
ご利用限度額の違い
ご利用限度額とは、カードローンやキャッシングで借り入れできる上限額のことで、いずれの場合も審査によって利用者ごとに設定されます。さまざまな情報から個人の返済能力を加味してご利用限度額が設定されるため、借り入れ先に表示されている最高額や希望した額が設定できるわけではありません。
一般的にカードローンのほうがご利用限度額は大きく、最高額は最大数百万円のサービスもあります。
一方、キャッシングのご利用限度額はクレジットカードによっても異なりますが、最大数十万円程度が目安です。なお、キャッシングの場合、カード会社に申請して審査に通れば、ご利用限度額を大きくする増枠も可能です。
返済方法の違い
カードローンの返済方法は、毎月決まった日に一定額が口座から自動的に引き落とされる口座振替のほか、カードローンによっては指定のATMや銀行に振り込むことも可能です。
一方、キャッシングの返済方法はクレジットカードのショッピングでのご利用分とあわせて、毎月の返済額が口座から引き落とされます。なお、支払方法は1回払いとリボ払いのどちらかを選ぶことが一般的です。また、リボ払いでは、通常の返済とは別のタイミングに指定のATMや銀行口座へ振り込みする繰上返済もできます。
年会費の違い
カードローンの場合、カードが発行されても原則として年会費はかかりません。
一方、キャッシングはクレジットカードに付帯する機能のため、クレジットカードによっては年会費がかかります。一般カードであれば年会費は無料のものも多くありますが、ランクの高いゴールドカードやプラチナカードは一般的に年会費がかかります。なお、キャッシングをまったく利用しなかったとしても、クレジットカードの年会費の支払いは必要です。
カードローンのメリット
カードローンのメリットは、キャッシングに比べて利率が低く、ご利用限度額が大きいことです。利率やご利用限度額は審査によって決まりますが、ご利用限度額の範囲で何度でも借り入れできます。
また、ローンの中には使用用途が決められているものもありますが、カードローンの場合、事業資金以外なら原則自由なので、生活費をはじめ、結婚式や引っ越し、自動車の購入、レジャーなどの急な出費の際に利用可能です。原則として無担保・無保証人なので担保や保証人を用意する必要がなく、自分一人で申し込みが完結できること、カードローンによっては最短で即日融資が可能なこともメリットといえます。
カードローンのデメリット
カードローンのデメリットは、お金を借り過ぎるとその分利息が増え、返済が長期化しやすい点です。返済期間を短縮するには、余裕のあるときに繰上返済を検討するとよいでしょう。
また、カードローンを利用すると、信用情報機関に記録されます。信用情報機関は、クレジットカードやカードローンの利用状況など個人の信用情報を管理する組織で、融資やクレジットカードの審査において、加盟企業は照会できます。
状況によってはほかのローンの審査に影響する可能性があるため、返済遅延などには注意が必要です。
キャッシングのメリット
カードローンにないキャッシングのメリットは、海外でも利用できることです。キャッシング枠が設定されているクレジットカードなら、渡航先の提携ATMで現地通貨を引き出すことができます。海外旅行中に手持ちの現金が足りなくなったときでも、両替の手間なく借り入れができて便利です。
また、クレジットカードにキャッシング機能が設定されていれば、即日借り入れができます。ほかにも、キャッシングは、クレジットカードのショッピングご利用分と合算して請求されるため、利用状況を確認しやすいというメリットもあります。キャッシングの利用履歴は、クレジットカードのWEB明細などで手軽に確認できるので家計管理にも役立ちます。
キャッシングのデメリット
キャッシングのデメリットは、ご利用限度額がカードローンよりも低いので、まとまった金額を借りにくい点です。また、キャッシングを利用するには、あらかじめクレジットカードにキャッシング枠を設定しておく必要があります。キャッシング枠がついていないと、基本的に申込日の即日利用はできません。
カードローンとキャッシングの使い分け方
カードローンとキャッシングにはさまざまな違いがあり、状況やニーズに応じて使い分けることが大切です。カードローンとキャッシングを使い分けるには、以下の点に考慮しましょう。
カードローンが適しているケース
カードローンの利用が適しているのは、まとまった金額を借りたい場合です。カードローンはキャッシングに比べてご利用限度額が高く、審査結果によっては数百万円の借り入れも可能です。また、ご利用限度額内であれば何度でも借り入れできるので、頻繁に借り入れをする場合もカードローンが適しているでしょう。利率もキャッシングより低い傾向にあるため、借り入れる金額によっては利息の負担も軽減できる可能性があります。
キャッシングが適しているケース
キャッシングが適しているケースは、少額の借り入れをしたい場合や、借り入れの頻度が少ない場合です。また、海外旅行や留学をする場合も、チップや屋台での支払いのほか、両替を忘れて現金が必要なときに、現地通貨を引き出せるのでキャッシングが向いているでしょう。必要なときに引き出せるので、渡航先で多額の現金を持ち歩かずにすみます。
普段からクレジットカードを利用している場合、すぐに借り入れをする予定がなくても、キャッシング枠を設定しておけば、いざというときにスムーズにキャッシングを利用できます。
カードローンやキャッシングを利用する際の注意点
カードローンやキャッシングを利用するときには、いくつか注意したい点があります。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
借り入れには審査が行われる
カードローンとキャッシングはどちらも借り入れであり、カードローンの初回申し込み、およびクレジットカードの入会申し込みにあたっては審査が行われます。いずれの場合も審査に通らなければ利用できない点には注意が必要です。また、審査の結果によっては、ご利用限度額が希望より小さくなることも考えられます。
ご利用前に返済計画を立てる
カードローンやキャッシングは、予定外の出費などにも対応できる便利なサービスですが、使い過ぎには注意が必要です。ご利用前には返済計画を立て、無理のない範囲で利用するようにしましょう。無計画に頻繁に利用すると、利息を含めた返済額がふくらみ、家計を圧迫してしまう可能性があります。
キャッシングを利用すると、その分ショッピング枠が減る
クレジットカードのキャッシングのご利用限度額は、ショッピング枠に含まれます。キャッシングを利用した分、ショッピング枠は減っていくので注意しましょう。例えば、「ショッピング枠70万円、うちキャッシング枠20万円」という設定の場合、「クレジットカード全体のご利用限度額は70万円、そのうちキャッシングに使えるのが20万円まで」ということです。
■キャッシングを利用した場合のショッピング枠

もしショッピングで60万円を使っていた場合、キャッシングで使えるのは10万円までということになります。ショッピングでクレジットカードをよく利用する場合は、キャッシングとのバランスを考えておくことが大切です。
キャッシング利用にもおすすめ!年会費もポイント還元率もお得な三菱UFJカード

ショッピングにもキャッシングにも利用したい場合は、年会費が永年無料で、ポイントがたまりやすい「三菱UFJカード」がおすすめです。三菱UFJカードは、18歳以上の学生(高校生は除く※)から持つことができるクレジットカードです。
- 高校卒業年度の10月1日以降のお申込み、かつ卒業後の進路が決まっている場合は学生用のクレジットカードをお申し込みいただけます。
三菱UFJカードは、年会費が永年無料で、タッチ決済にも対応しているので、お支払いもスピーディーです。
また、セブン-イレブンやオーケーなどの対象店舗で三菱UFJカードを利用すると、ご利用分の最大15%相当のポイントが還元されます。
ほかにも、ネットショッピングのポータルサイト「POINT名人.com」を経由してお買い物をすると、カードの基本ポイントに加えてボーナスポイントももらえるので、日常使いでポイントがためやすいでしょう。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合
※対象店舗によってはAmerican Express®のカードは優遇対象外となります。
三菱UFJカードの会員なら、Uber Eats ・ Uber のサブスクリプション(定額)サービス「 Uber One 」が6カ月間無料で利用可能です。「 Uber One 」は、デリバリー(配達)サービス「 Uber Eats 」と配車サービス「 Uber 」の両方でメンバー限定特典が受けられるサービスで、通常は月額498円(税込)または年額3,998円(税込)がかかります。「 Uber One 」メンバーになると、例えば対象店舗で条件を満たせば何回でも配達手数料が0円になるほか、毎回の乗車料金が5%以上お得になります。
そのほか、「MUFGカードアプリ」を活用すれば、WEB明細をスマートフォンでいつでもチェックでき、家計簿をつける手間を省けます。さらに、ご入会日から2カ月後までに条件を達成すると、最大10,000円相当(グローバルポイント2,000ポイント分)がもらえます。詳細は三菱UFJカードのWEBサイトでご確認ください。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合
※現在「 Uber One 」にご登録中の方、および過去 3カ月以内に「 Uber One 」にご登録いただいたことのある方は、本プロモーションの対象外です。
※その他、「 Uber One 」6カ月無料の特典には条件があります。また、特典の適用には専用ページよりお申し込みが必要です。詳細はこちらをご確認ください。
※「 Uber One 」6カ月無料の特典は2024年8月時点のものであり、予告なく内容を変更または終了する場合があります。

三菱UFJカードの特長
- 年会費が永年無料で利用できる
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- Uber One のご登録で6カ月無料で利用できる
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充実した機能に加え、デザインでも楽しめる三菱UFJカード VIASOカード

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ポイント交換手続き不要!
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「三菱UFJカード VIASO(ビアソ)カード」は、クレジットカードを切り替える人はもちろん、クレジットカードを初めて持つというカード初心者の人にもフィットするように作られています。
三菱UFJカード VIASOカードの年会費は無料ですが、付帯サービスは必要十分なレベルです。海外旅行傷害保険は最高2,000万円までを補償。ケガや病気の治療費だけでなく、携行品の破損や盗難のほか、ホテルの備品を壊してしまったというときに使える賠償責任保険もセットされています。そのほか、年間100万円までのショッピング保険がついているので安心です。
また、月々支払う携帯電話料金やネット通信料などを三菱UFJカード VIASOカードで支払うと、ポイントが通常の2倍たまります。さらに、いつものネットショッピングの際にPOINT名人.comを経由してお買い物いただくと、カードの基本ポイントに加えてボーナスポイントがもらえます。
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カードローンとキャッシングの違いを把握して上手に使い分けよう
カードローンとキャッシングは、どちらも現金を借り入れできるサービスですが、それぞれ異なる特徴があります。また、いずれも利息がかかるので使い過ぎには注意が必要です。「今は利用する予定がないけれど、いざというときにはスムーズに借り入れできるようにしておきたい」という場合は、あらかじめクレジットカードにキャッシング枠を設定しておくと安心です。お金を借りるときには、カードローンとキャッシングの違いを把握した上で、状況にあわせて使い分けるようにしましょう。
- 2025年2月時点の情報に基づき作成しております。
- 記事内容については執筆時点から情報が改定される場合があります。最新情報は公的機関などの公式サイトをあわせてご確認ください。
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22,000円(税込) |
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特長 |
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最短発行期間 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 最短3営業日 |
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合
カード種類・国際ブランドを選択のうえ、
お申し込みフォームへ進んでください。
カード種類
※カードお申し込み時点で、内定者の方は「学生」をご選択のうえお申し込みください。
国際ブランド
国際ブランド
- カードローンとキャッシングの違いは何ですか?
- カードローンとキャッシングの違いは、ショッピング機能の有無です。キャッシングはクレジットカードの付帯サービスなのでショッピング機能がありますが、カードローンは借り入れでしか利用できません。ほかにも、利率やご利用限度額、返済方法、年会費などに違いがあります。
詳しくは「カードローンとキャッシングの違い」をご確認ください。 - カードローンとキャッシングのどちらを選べばいいですか?
- カードローンとキャッシングのどちらが向いているかは、個人の状況や借り入れしたい金額などによって異なります。例えば、まとまった金額を借りたい場合や、借り入れを頻繁に行う場合などは、ご利用限度額の大きなカードローンのほうが向いているでしょう。一方、少額の借り入れをしたい場合や借り入れ頻度が少ない場合、海外でも借り入れしたい場合はキャッシングのほうが向いています。
詳しくは「カードローンとキャッシングの使い分け方」をご確認ください。 - キャッシングはローンに入りますか?
- キャッシングとローンは現金を借りるという点では同じですが、キャッシングはローンに含まれるものではありません。ローンは金融機関や消費者金融から現金を借りることですが、キャッシングはクレジットカードでお金を借りられるサービスです。
詳しくは「カードローンとキャッシングの違い」をご確認ください。