法人税をクレジットカード納付する方法は?メリットや注意点を解説
法人税はクレジットカードで納付することができます。そのほかに、銀行窓口やコンビニでの現金納付、口座からの引き落とし納付などもできますが、クレジットカード納付には、手間を省けるなどいくつかメリットがあるので知っておきましょう。
ここでは、法人税をクレジットカードで納付するメリットや納付方法、注意点についてわかりやすく解説します。
法人税はクレジットカードで納付できる
法人税は、「国税クレジットカードお支払サイト」を利用すると、クレジットカードでの納付ができます。法人税とは、法人が企業活動によって得た所得に対してかかる国税です。毎年、事業年度終了の日の翌日から2カ月以内に確定申告を行い、法人税を納めなくてはいけません。
法人税をクレジットカード納付したい場合に利用できるのが、国税庁長官の指定を受けた業者が運営する「国税クレジットカードお支払サイト」です。金融機関の窓口やコンビニエンスストアなどでは、クレジットカードで税金を納めることはできませんのでご注意ください。
「国税クレジットカードお支払サイト」からクレジットカード納付ができる税金は、法人税だけに限らず、以下の国税も納付が可能です。
■ 国税クレジットカードお支払サイトでクレジットカード納付できる国税
国税の種類 | ||
---|---|---|
申告所得税及び復興特別所得税 | 消費税及び地⽅消費税 | 法⼈税 |
法⼈税(連結納税) | 地⽅法⼈税 | 地⽅法⼈税(連結納税) |
相続税 | 贈与税 | 源泉所得税及び復興特別所得税(告知分) |
源泉所得税(告知分) | 申告所得税 | 復興特別法⼈税 |
復興特別法⼈税(連結納税) | 消費税 | 酒税 |
たばこ税 | たばこ税及びたばこ特別税 | ⽯油税 |
⽯油⽯炭税 | 電源開発促進税 | 揮発油税及び地⽅道路税 |
揮発油税及び地⽅揮発油税 | ⽯油ガス税 | 航空機燃料税 |
登録免許税(告知分) | ⾃動⾞重量税(告知分) | 印紙税 |
国際観光旅客税 | 国際観光旅客税(告知分) |
なお、法人住民税や法人事業税、固定資産税などの地方税は、「地方税お支払サイト」からクレジットカード納付を利用できますが、自治体によっては対応していない場合があります。詳しくは、本店所在地や営業所所在地を管轄する地方自治体のWEBサイトでご確認ください。
法人税をクレジットカード納付するメリット
法人税をクレジットカード納付するには、大きく4つのメリットがあります。忙しい経営者にとっては時間の融通がきくことやお得さもあるので、1つずつ詳しく見ていきましょう。
法人税をクレジットカード納付するメリット
- 金融機関やコンビニなどに足を運ぶ必要がない
- 現金を引き出さなくても納付できる
- ポイントがためられる
- 支払回数を選べる
金融機関やコンビニなどに足を運ぶ必要がない
法人税をクレジットカード納付するメリットには、金融機関やコンビニなどに足を運ぶ必要がないことが挙げられます。24時間365日好きなタイミングでWEBサイトから納付手続きができるため、「忙しくて納付に行く暇がない」という時でも隙間時間で納税でき、延滞税などのペナルティを回避できるでしょう。
現金を引き出さなくても納付できる
法人税の場合、納付額が大きくなることも珍しくありません。クレジットカードで納付すれば、現金を引き出して持ち歩く必要がないので、紛失や盗難のリスクを下げられることはメリットといえます。また、手元に現金がなくても納付できるだけでなく、クレジットカード納付であれば、支払日を一元化できるので支払いまでにゆとりを持てます。
ポイントがためられる
クレジットカード納付のメリットは、ご利用金額に応じたポイントがためられることです。法人税はある程度大きな金額になるため、付与されるポイントも大きくなります。たまったポイントは、マイルやオフィスで使える家電などのアイテムに交換できるので、経費削減にもつながるでしょう。
なお、クレジットカードによっては、税金の納付のポイント付与率は通常の利用の場合と異なる場合があります。納税での利用時のポイント付与率がいくらになるかは、利用しているクレジットカードの規約をご確認ください。
支払回数を選べる
法人税をクレジットカード納付するメリットには、支払回数を選べることも挙げられます。法人税は、基本的には分割払いができません。しかし、クレジットカード納付する場合は、カードによっては後から支払回数を選ぶことができます。支払回数を増やすことができれば、一回の負担を抑えられるので資金繰りの調整に役立つでしょう。
ただし、リボ払いや3回以上の分割払いを選択すると手数料がかかることには注意が必要です。また、法人カードは、会社が経費を一括で支払うことが基本のため、一般的に一括払いのみとなっています。
法人税をクレジットカードで納付する方法
法人税をクレジットカードで納付する際は、法人税の納付書や確定申告書類、クレジットカードを準備しておきましょう。法人税の納付に利用できるクレジットカードは、Visa、Mastercard®、JCB、アメリカン・エキスプレス®、Diners Clubの各国際ブランドのカードと、トヨタのクレジットカード・TS CUBIC CARDです。法人カード(ビジネスカード)と個人カードのどちらも利用可能です。
準備が整ったら、以下3つのステップで法人税のクレジットカード納付を進めていきます。
1. 納付書などを用意し、「国税クレジットカードお支払サイト」へアクセスする
法人税の納付書や確定申告書類などを用意し、パソコンやスマートフォンから「国税クレジットカードお支払サイト」にアクセスします。法人税の確定申告をe-Taxから行っている場合は、メッセージボックスに届く受信通知内のリンクからアクセスできます。
2. 利用者情報や納付内容、クレジットカード番号などを入力する
「国税クレジットカードお支払サイト」トップページの注意事項を読んでからチェックボックスにチェックを入れ、「同意」ボタンを押すと、納付情報の入力画面になります。ここで利用者情報のほか、納める税金の種類を選択して税額などを入力してください。「次へ」ボタンをクリックすると、クレジットカード番号などを入力する画面に進みます。
なお、e-Taxからアクセスした場合は、税金の種類や課税期間、納付税額などの情報は自動で反映されるため、これらの情報を入力する手間が省けます。自動反映される情報について詳しくは、e-TaxのWEBサイト「「クレジットカード納付」についてよくある質問」をご確認ください。
3. 内容を確認して、納付ボタンを押す
クレジットカード番号や有効期限などの情報の入力まで終わったら、最終ページに進んで内容を確認します。最後に「納付」ボタンをクリックすると、納付手続きが完了します。
納付完了後の取り消しはできないので、最終確認をしっかり行うことが大切です。
法人税をクレジットカード納付する際の注意点
法人税をクレジットカード納付するにあたっては、いくつか注意点があります。いざというときに利用できないことがないよう、注意点を確認しておきましょう。
決済手数料がかかる
法人税をクレジットカード納付する際の注意点として、納付金額に応じた決済手数料がかかることが挙げられます。決済手数料の金額は以下のとおりです。
■ クレジットカード納付の決済手数料
納付額 | 決済手数料(税抜) |
---|---|
1円~1万円 | 83円(税抜76円) |
1万1円~2万円 | 167円(税抜152円) |
2万1円~3万円 | 250円(税抜228円) |
3万1円~4万円 | 334円(税抜304円) |
4万1円~5万円 | 418円(税抜380円) |
※上記を超える場合は1万円ごとに決済手数料税抜76円が加算されます。
出典:国税クレジットカードお支払サイト
例えば、課税所得が500万円の場合、法人税額は75万円です。クレジットカード納付した場合の決済手数料は「76円×75+消費税(10%)=6,270円」となります。
なお、決済手数料は「国税クレジットカードお支払サイト」で法人税額を入力するとシミュレーションが可能です。
領収書が発行されない
法人税をクレジットカード納付する場合、領収書は発行されません。納税した証明が欲しい場合は、納税証明書の申請が必要になるので注意しましょう。
領収書が必要になるのは、主に車検を受けるときです。基本的に、車検ではデータ上で納税済みの確認が行われるので、納税証明書を提出する必要はありません。ただし、納付データがシステムに反映されるのに2~3週間程かかるため、法人税をクレジットカード納付後すぐに車検を受ける場合などは、納税証明書が必要となる場合があります。すぐに領収書が必要な場合は、クレジットカード納付以外の方法での納付をご検討ください。
支払限度額の範囲内でしか使えない
法人税をクレジットカード納付する際の注意点は、クレジットカードでの納税は、1回の支払いの上限が1,000万円、かつお手持ちのクレジットカードのご利用可能枠以下と決まっていることです。そのため、納付額が1,000万円、またはご利用可能枠を超える場合は、ほかの方法で納付することになります。
例えば、クレジットカードのご利用可能枠が300万円だったとしても、すでに100万円分のお買い物をしているなら、納付額が200万円を超える場合は、クレジットカード納付はできません。法人税額が大きい場合は、クレジットカード納付する前にご利用可能枠を確認しておきましょう。
なお、クレジットカードで法人税を納付するなら、ビジネスに関する支出を一元化でき、個人カードよりもご利用可能枠が大きな法人カード(ビジネスカード)を利用するのがおすすめです。
初めてビジネスカードを持つ経営者におすすめの三菱UFJカード ビジネス
三菱UFJニコスが発行している「三菱UFJカード ビジネス」は、スモールビジネスや個人事業主の方が入会しやすく、初めてビジネスカードを持つ経営者におすすめです。
ビジネスカードのご利用金額は法人口座(屋号付き口座)からの引き落としになり、立て替え払いの負担を軽減したり、会計ソフトと連携して経費管理業務の効率化を図れたりします。また、引き落とし日に経費の支払日を一元化できるため、支払いまでにゆとりができて、キャッシュフローの改善などにも役立つでしょう。年会費は1,375円(税込)で、出張経費の削減に貢献する限定プランや、経費が割引価格になる優待サービスも利用可能です。
さらに、経費の支払いで1ポイント5円相当で使えるポイントがたまるだけでなく、ご利用金額に応じて基本ポイントを優遇するサービスや、入会初年度は国内利用でポイントが1.5倍になる優待サービスなどもあります。
すでに法人カードを持っていて、ご利用可能枠を増やしたいという場合にもおすすめの1枚です。
三菱UFJカード ビジネスの特長
- 出張経費の削減や経費が割引価格になる優待サービスがある
- タッチ決済対応でスピーディーに支払える
- 月間のご利用金額が10万円以上で基本ポイントの20%分が加算される
初年度の年会費が無料!優待サービスが充実したゴールドカード
※アメリカン・エキスプレス®での
発行をご希望の方はこちら
三菱UFJニコスのビジネスカードには、お得なゴールドカードがあります。「三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネス」の年会費は11,000円(税込)ですが、初年度の年会費は無料です。
また、ランクの高いゴールドカードならではの空港ラウンジサービス、JAL航空券をお得な運賃で予約できる優待サービスのほか、手数料無料でのゴルフ場の代理予約など、出張や接待をサポートするサービスが充実しています。
ご利用可能枠は100万~300万円ですので、出張費や接待交際費、仕入れ代、広告宣伝費の支払いなどにも安心して利用できるでしょう。
三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネスは月間のご利用金額が10万円以上の方は基本ポイントの50%分が加算されます。経費管理業務の効率化だけでなく、たまったポイントを福利厚生プランに使ったり、マイルに交換したりすることで経費削減にもつながるのでお得です。
三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネスの特長
- 初年度の年会費が無料になる
- タッチ決済対応でスピーディーに支払える
- 国内とホノルルの空港ラウンジが無料で利用できる
- ビジネスシーンでの優待サービスや割引サービスを利用できる
ビジネスリーダーにふさわしい、ステータス性と実用性に優れたプラチナカード
ランクの高い「三菱UFJカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、充実の優待サービスを付帯しています。経費管理の業務効率化だけでなく、ビジネス面においてさまざまなサポートがあるので実用性にも優れている1枚です。
例えば、24時間365日対応のコンシェルジュサービスが付帯されているので、国際便の手配や接待先のお店の予約、出張先での病気やケガなどをサポートします。また、国内外の空港ラウンジを利用できる、プライオリティ・パスに無料で入会できるので、空港での時間も快適に過ごせるでしょう。
ほかにも、一流ホテル、厳選されたダイニングやスパ、レストランでの優待サービスがあり、接待や出張の際に使えるハイクラスなサービスがそろっています。
入会初年度は、国内利用で基本ポイントが1.5倍、海外利用で2倍になるので海外出張費や経費の支払いでお得にポイントがためられます。
三菱UFJカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードの特長
- コンシェルジュサービスを24時間365日利用できる
- 国内外の空港ラウンジが利用できる
- 海外出張の際にカード使用者1名につきスーツケース1つを無料宅配できる
- 入会初年度の基本ポイントが国内利用で1.5倍、海外利用で2倍になる
- 国内の厳選されたレストランで2名以上の利用で1名分が無料になる
- 一流ホテル、厳選されたダイニングやスパでの優待サービスがある
- 国内利用分のポイントが1.5倍になる(入会初年度限定)
- 海外利用分のポイントが2倍になる
法人税はビジネスカードで納付しよう
法人税はクレジットカードでの納付が可能です。金融機関やコンビニに足を運ぶ手間が省けるだけでなく、紛失や盗難のリスクを下げられたり、ポイントをためられたりするなど多くのメリットがあります。三菱UFJカードのビジネスカードは、一般カード、ゴールドカード、プラチナカードの3つのランクがあり、ご利用可能枠がそれぞれ異なります。また、ビジネスに役立つ付帯サービスが充実しているので、法人税のクレジットカード納付の際にぜひご利用ください。
おすすめのクレジットカード
カード名 | スモールビジネスや 個人事業主の 最初の1枚におすすめ |
経費や仕入れ代などに 余裕を持たせたい 経営者におすすめ |
コンシェルジュなど 最高クラスの優待がほしい 経営者におすすめ |
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三菱UFJカード ビジネス |
三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネス |
三菱UFJカード プラチナ・ビジネス・ アメリカン・ エキスプレス®・カード |
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※アメリカン・エキスプレス® |
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年会費 |
1人目 |
1,375円(税込) ※Visa、Mastercard® |
11,000円(税込) 初年度は年会費無料 ※Visa、Mastercard® |
22,000円(税込) |
2人目 以降 |
1,375円(税込) ※Visa、Mastercard® |
2,200円(税込) ※Visa、Mastercard® |
3,300円(税込) |
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ご利用可能枠 |
40万~80万円 ※ご契約法人単位 |
100万~300万円 ※ご契約法人単位 |
100万~500万円 ※ご契約法人単位 |
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特長 |
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最短発行 可能期間 |
3~4週間 | 3~4週間 | 3~4週間 |
カード種類・国際ブランドを選択のうえ、
お申し込みフォームへ進んでください。
カード種類
※カードお申し込み時点で、内定者の方は「学生」をご選択のうえお申し込みください。
国際ブランド
国際ブランド
- 法人税はクレジットカードで払える?
- 法人税は、クレジットカードでの納付が可能です。個人名義のカードと法人名義のカード(ビジネスカード)のどちらも利用できます。ただし、クレジットカード納付は「国税クレジットカードお支払サイト」を利用する必要があります。
詳しくは「法人税はクレジットカードで納付できる」をご確認ください。 - 法人税をビジネスカードで支払うメリットは?
- 法人税をビジネスカードで支払うメリットは、金融機関やコンビニの窓口に行く手間が省けることや、現金を引き出す必要がないので、紛失や盗難のリスクを下げられることが挙げられます。また、ご利用金額に応じてポイントがためられるといったメリットもあります。
詳しくは「法人税をクレジットカード納付するメリット」をご確認ください。 - 法人税のクレジットカード納付の方法は?
- 法人税のクレジットカード納付の方法は、法人税の納付書や確定申告書類、クレジットカードを用意して、「国税クレジットカードお支払サイト」へアクセスします。WEBサイトの案内に従って、利用者情報や納付内容、クレジットカード情報などを入力し、内容を確認した後、「納付」ボタンを押せば納付手続きが完了します。
詳しくは「法人税をクレジットカードで納付する方法」をご確認ください。