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2024年6月25日

ロストバゲージとは?起きたときの対処法や搭乗前にできる対策を解説

ロストバゲージとは?起きたときの対処法や搭乗前にできる対策を解説

到着地の空港で荷物が見つからず、紛失することをロストバゲージといいます。海外に行く際にロストバゲージが起こると、慣れない土地で不安な上に、旅行や出張の予定が大幅に狂ってしまうかもしれません。ロストバゲージによる影響をできるだけ少なくするためには、あらかじめ対策を講じると同時に、万が一荷物が行方不明になってしまった際の対処法を知っておくことが大切です。
ここでは、ロストバゲージの原因や、ロストバゲージに遭ってしまった場合の対処法、出発前に意識したい対策などについて解説します。

ロストバゲージとは空港で預けた荷物が目的地に届かないこと

ロストバゲージとは空港で預けた荷物が目的地に届かないこと

ロストバゲージ(ロスバゲ)とは、出発地の空港で預けた荷物が到着地で見つからず、行方不明になってしまうトラブルのことです。
出発時に手荷物カウンターで預けた荷物に目的地到着までの間に何らかのトラブルが起こると、荷物が行方不明になり、ロストバゲージが発生してしまいます。到着した空港でいくら待っても自分の荷物が出てこない場合は、ロストバゲージの可能性が高いでしょう。
ロストバゲージは、搭乗時に荷物を預けたり、乗り継ぎがあったりする海外旅行や海外出張で起こりやすいトラブルです。そのため、海外に行く際には、ロストバゲージのリスクと対処法を知っておくことが大切です。

ロストバゲージが起こる確率

各国航空会社の業務用通信を取り扱うため1949年に設立された非営利団体「SITA(国際航空情報通信機構)」が発表した「Baggage IT Insights 2023」によると、2022年に紛失、遅延など正しく届かなかった手荷物の総数は、世界で約2,600万個に上ります。また、取り扱いミスが起こった手荷物は乗客1,000人あたり7.6個で、ロストバゲージの発生確率は0.76%です。

前年の2021年と比較すると手荷物の誤取り扱い率は74.7%増加していますが、パンデミックの影響で下降していた旅客数が2022年以降にパンデミック前の水準に戻りつつあり、それに伴ってロストバゲージのリスクも高くなってきていると考えられるでしょう。
なお、手荷物管理のデジタル化などの取り組みによって、2007年から2022年にかけて1,000人あたりの手荷物の取り扱いミス率は59.7%減少しており、長期的に見るとロストバゲージは減少傾向ともいえます。

ロストバゲージした荷物が見つかる可能性

ロストバゲージで荷物が行方不明になっても、空港などでの人的ミスによるロストバゲージであれば、荷物が戻ってくる可能性が高いでしょう。ただし、荷物が見つかっても、実際に手元に戻るまでには2~3日以上時間がかかることもあります。また、ロストバゲージの原因によっては、まれに完全紛失となってしまうケースもあります。例えば、盗難や他人の取り違いによるロストバゲージの場合、荷物を取り戻すのは難しいかもしれません。

ロストバゲージで荷物が見つかった場合

ロストバゲージが発生した際、目的地の空港で申請すると、荷物が発見された際に航空会社から連絡がもらえます。荷物がすぐに見つかれば、空港へ取りに行くか、現地で滞在中のホテルに届けてもらいますが、すでに帰国した後に見つかった場合は、日本に配送してもらう必要があるでしょう。
ロストバゲージに遭ってしまったときに行うべき手続きについては、後ほど詳しく解説します。

ロストバゲージが起こる原因は?

ロストバゲージが起こる背景には、主に次のような原因があります。原因を知っておけば、注意すべき点にもつながるため、詳しく見ていきましょう。

搭乗便の書かれたタグの記載ミス

ロストバゲージが起こる原因の1つは、搭乗便の書かれたタグの記載ミスです。空港で荷物を預ける際に、行き先や搭乗便などが書かれたタグが発行されますが、このタグにミスがあった場合、荷物だけが違う場所に運ばれてしまいます。人為的なミスによるものですが、別の空港に荷物が送られてしまうため、手元に戻ってくるまでに時間がかかります。

経由地での積み込みミス

長距離のフライトで飛行機の乗り継ぎがある場合、経由地で荷物を降ろし忘れたり、積み忘れたりすることがあります。このような経由地での積み込みミスも、ロストバゲージが起こる原因の1つです。この場合、荷物が別の便で運ばれるため、遅れて荷物を受け取ることができるケースもありますが、1日または数日に1便など便数が少ないような場合は、数日待たなければいけないこともあります。
なお、積み込みの遅れによって荷物が届いていない場合は、紛失しているわけではないので、「ディレイドバゲージ」と呼ばれています。

荷物の取り違え

ロストバゲージが起こる原因として、荷物の取り違えも考えられます。到着地の空港のバゲージクレーム(手荷物受け取り所)で、誤って他人が自分の荷物を持って行ってしまうことがあります。スーツケースには色や形が似たものが多く、タグの番号を確認しないことも多いため、このような荷物の取り違えが発生してしまうのです。

ロストバゲージが起きたときの対処法

バゲージクレーム(手荷物受け取り所)のコンベアでいくら待っても自分の荷物が出てこない場合、残念ながらロストバゲージの可能性が高くなります。ロストバゲージが起こると「どうしよう」と慌ててしまいがちですが、まずは落ち着いて、次のように対処しましょう。

ロストバゲージが起こった際の対処法

  • 空港カウンターや係員に報告する
  • 手荷物事故報告書などの申請書を提出する
  • 生活必需品の補償を受ける
  • 期限内に荷物が見つからなかった場合は損害賠償の手続きをする

空港カウンターや係員に報告する

ロストバゲージが起こったら、「BaggageLost」「Lost and found」などと書かれた空港カウンターか近くの係員に、自分の荷物が出てこないことを報告します。このとき、搭乗券と荷物タグの控えが必要なので、フライト中になくさないように注意してください。係員には「My baggage is missing(私の荷物がありません)」などと英語で伝えます。

手荷物事故報告書などの申請書を提出する

空港の係員が荷物を探しても見つからない場合は、空港カウンターで手荷物事故報告書や手荷物紛失証明書などの申請書を作成して提出します。手荷物事故報告書には、氏名や住所、荷物の特徴、現地の滞在先などを英語で記入しますが、提出する際に控えを受け取るのを忘れないようにしましょう。海外旅行傷害保険の請求をする際などにも、このとき作成した申請書の控えが必要になることがあります。

生活必需品の補償を受ける

航空会社によっては、ロストバゲージの申請をすると、簡単なトラベルキットを受け取れる場合があります。「May I have a travel kit?(トラベルキットをもらえますか?)」などと、英語で聞いてみましょう。
同時に、航空会社の損害賠償や連絡先についても確認しておくことが大切です。ロストバゲージが原因で購入したものも補償対象になることがあるため領収書を保管します。

期限内に荷物が見つからなかった場合は損害賠償の手続きをする

一般的に、30日経っても荷物が見つからなければ紛失認定され航空会社から賠償金が支払われます。補償の対象や金額は航空会社によって異なるため、各社の規定を確認の上、損害賠償の手続きを行いましょう。

出発前にできるロストバゲージ対策

ロストバゲージが起こる原因は人為的なミスであることも多く、事前の対策によって、リスクをある程度減らすことにつながります。海外へ出発する前には、次のようなロストバゲージ対策を行っておくとよいでしょう。

出発前にできるロストバゲージ対策

  • 荷物には必ず最新のタグを付ける
  • 荷物を預けたら必ずタグの控えを確認する
  • スーツケースの写真を撮っておく
  • 荷物の特徴や中身の英文メモを用意しておく
  • 預ける荷物に貴重品や必需品を入れない
  • AirTagやTileを入れる
  • 乗り継ぎに余裕のある計画を立てる
  • 海外旅行傷害保険に加入しておく

荷物には必ず最新のタグを付ける

出発前にできるロストバゲージ対策として、空港で預ける荷物は、必ず最新のタグだけが付いている状態にしておきましょう。過去のタグが付いたままだと、空港係員が古いタグをチェックしてしまい、ロストバゲージが起こる要因になることがあります。

荷物を預けたら必ずタグの控えを確認する

空港で荷物を預ける際に発行される、行き先や搭乗便などが書かれたタグの控えは、必ずその場で行き先や便名が間違っていないかどうかを確認しましょう。万が一タグの記載内容に誤りがあっても、出発前に気付けばロストバゲージを食い止めることができます。

スーツケースの写真を撮っておく

スマートフォンなどでスーツケースの写真を撮っておくことも、ロストバゲージ対策にはおすすめです。もし、ロストバゲージが起こってしまったときには、荷物の特徴などを的確に伝える必要がありますが、その際に写真があれば、言葉が通じなくても、どのような荷物なのかを伝えやすくなります。スーツケースの外見だけではなく、中身も撮影し、画像データはすぐに閲覧できるようにしておきましょう。

荷物の特徴や中身の英文メモを用意しておく

ロストバゲージに遭った際、手続きは基本的にすべて英語で行います。しかし、ただでさえ荷物がなくなって不安な中、状況を正確に英語で伝えるのは自信がないという人もいるでしょう。そのような場合に備えて、荷物のサイズや色、メーカー、素材といった特徴を英語でまとめたメモを用意しておくと安心です。

預ける荷物に貴重品や必需品を入れない

ロストバゲージ対策のためには、貴重品や必需品は預ける荷物に入れず、機内に持ち込むのもおすすめです。ロストバゲージが起こったとき、貴重品や必需品が手元にないと、空港からホテルに移動することもできなくなってしまいます。現金やクレジットカード、スマートフォンなどの貴重品はもちろん、最低限の着替えや洗面道具といった到着後すぐに使いたいものも少し機内へ持ち込むとよいでしょう。

AirTagやTileを入れる

ロストバゲージの対策では、空港で預ける荷物に、「AirTag」や「Tile」といったスマートトラッカー(紛失防止タグ)を入れておくのも1つの方法です。位置情報がわかれば、行方不明の荷物を探すヒントになることがあります。ただし、異国の地で、むやみやたらに一人で探しまわると危ないため、位置を伝えるために使うなど活用方法に注意してください。

乗り継ぎに余裕のある計画を立てる

ロストバゲージのリスクをできるだけ避けるには、乗り継ぎに余裕のある計画を心掛けましょう。乗り継ぎ時間が短いと、荷物の降ろし忘れや積み忘れといったミスが起こりやすくなってしまいます。
また、出発時にも時間ギリギリに荷物を預けると、積み込みが間に合わないことがあります。ロストバゲージやディレイドバゲージを防ぐには、余裕のある行動が大切です。

海外旅行傷害保険に加入しておく

どれほど気を付けていても、残念ながらロストバゲージが起こってしまうことはあります。いざというときに備えて、海外旅行傷害保険に加入しておくとよいでしょう。
クレジットカードの中には、三菱UFJニコスのように「国内・海外渡航便遅延保険」が付帯されたものがあります。例えば、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」なら、飛行機または預けた手荷物の遅延によって発生した、食事代金や衣料購入費などの負担費用について補償が受けられます。さらに、プラチナカードならではの優待特典として、世界148カ国1,400カ所以上の空港のラウンジを利用できる、会員制サービス「プライオリティ・パス」に無料加入が可能です。空港での待ち時間も快適に過ごすことができるでしょう。

なお、「三菱UFJカード ゴールドプレステージ」の場合、国内・海外渡航便遅延保険は利用付帯となり、航空券などその旅行費用を三菱UFJカード ゴールドプレステージで支払っていることが補償の条件となります。
海外旅行傷害保険が付帯されたクレジットカードなら、個別に保険に加入する手間も費用も必要がなく便利です。また、クレジットカードがあれば、ロストバゲージした際の急な出費にも対応できるだけでなく、空港ラウンジなどの優待特典を利用できます。海外旅行や海外出張前には、保有しているクレジットカードの付帯保険についても確認することが大切です。

海外旅行傷害保険が付帯された三菱UFJカード ゴールドプレステージ

海外旅行傷害保険を付帯したクレジットカードを選ぶなら、「三菱UFJカード ゴールドプレステージ」がおすすめです。

三菱UFJニコスの「三菱UFJカード ゴールドプレステージ」は、タッチ決済対応で、ポイントプログラムやグルメセレクションなどのサービスが充実しているゴールドカードです。学生を除く20歳以上の人がお申し込みいただけます。WEBサイトからのお申し込みなら、初年度の年会費が無料になるので、初めてゴールドカードを持つ方でも安心です。

三菱UFJカード ゴールドプレステージは、セブン-イレブンやローソンなどの対象店舗で利用すると、ご利用分の最大15%のポイントが還元されるので、日常使いでお得にポイントをためられるでしょう。また、年間100万円以上利用すると、最大11,000円相当のポイントがプレゼントされます。

さらに、グルメセレクションとして、厳選された国内のレストランでコースメニューをおとな2名以上で利用する際に、1名分の料金が無料になるサービスが付帯されているので、ゴールドカードならではの特典をお楽しみいただけます。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合

三菱UFJカード ゴールドプレステージの特長

  • WEBサイトからのお申し込みで初年度の年会費が無料になる
  • 対象店舗でのご利用分の最大15%のポイントが還元される
  • 年間100万円以上を利用すると、11,000円相当のポイントがもらえる
  • タッチ決済対応で、スピーディーに支払いができる
  • 厳選された国内のレストランにておとな2名以上で利用した場合、1名分の料金が無料になる
  • Uber One のご登録で6カ月無料で利用できる

※1ポイント5円相当の商品に交換の場合

おすすめのプラチナカード、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、実用性とステータス性を兼ね備えたプラチナカードです。三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードでは、国内外の空港ラウンジを利用できる、プライオリティ・パスに無料で入会できます。

また、空港から自宅へ配送が可能な手荷物空港宅配サービスなどのきめ細かなサービスを受けられるのは、ランクの高いプラチナカードならではといえるでしょう。

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードの特長

  • 24時間・365日のコンシェルジュサービスを利用できる
  • 海外旅行傷害保険で最高1億円まで補償される(海外旅行障害保険の自動付帯分は最高5,000万円)
  • 国内外の空港ラウンジが無料で利用できる
  • 空港から自宅までの手荷物空港宅配サービスがある
  • Uber One のご登録で6カ月無料で利用できる

ロストバゲージ対策ではクレジットカードを持っておこう

ロストバゲージとは、空港で預けた荷物が行方不明になってしまうことです。海外で必要な荷物がなくなってしまうと、不安な上に旅行や出張に支障をきたしてしまいます。ロストバゲージが起こる確率はそれほど高くないとはいえ、出発前にはしっかり対策を講じておくとよいでしょう。万が一のリスクに備えるには、クレジットカードの付帯保険を確認しておくことも大切です。同時に、ロストバゲージに遭ったときにはスムーズに対応できるように、対処法についてもあらかじめ確認しておきましょう。

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よくある質問
ロストバゲージとは何ですか?
ロストバゲージとは、出発地の空港で預けた荷物が到着地に届かず、行方不明になることです。搭乗時に荷物を預けたり、乗り継ぎがあったりする海外旅行や海外出張で起こりやすいトラブルです。なお、荷物の積み込みが間に合わなかったなどの理由で到着が遅れている場合は、ロストバゲージと区別してディレイドバゲージと呼ばれます。

詳しくは「ロストバゲージとは空港で預けた荷物が目的地に届かないこと」をご確認ください。
ロストバゲージに遭ったらどうすればいい?
到着地の空港で荷物が見つからない場合は、搭乗券と荷物タグの控えを持って空港カウンターや係員に報告し、手荷物事故報告書や手荷物紛失証明書などを作成して申請します。その後、荷物が発見されれば航空会社から連絡がありますが、30日以上見つからず紛失認定された場合は、航空会社から損害賠償が受けられます。また、航空会社によっては、ロストバゲージの申請をすると、簡単なトラベルキットを受け取れる場合があるため、申請の際に確認してみましょう。

詳しくは「ロストバゲージが起きたときの対処法」をご確認ください。
ロストバゲージが発生する確率は?
「SITA(国際航空情報通信機構)」が発表した「Baggage IT Insights 2023」によると、2022年に紛失、遅延など正しく届かなかった手荷物の総数は、世界で約2,600万個です。取り扱いミスがあった手荷物は乗客1,000人あたり7.6個なので、ロストバゲージの発生確率は0.76%になります。
なお、手荷物管理のデジタル化などの取り組みによって、2007年から2022年にかけて1,000人あたりの手荷物の取り扱いミス率は59.7%減少しており、長期的に見るとロストバゲージは減少傾向ともいえます。

詳しくは「ロストバゲージが起こる確率」をご確認ください。