クレジットカードの基礎知識

更新：2024年6月25日

クレジットカードの更新前後にやるべきことは？見直すポイントも紹介

クレジットカードの更新タイミングは数年ごとにあり、有効期限を過ぎると利用できなくなってしまいます。その一方で、更新タイミングはクレジットカードを見直すいい機会だともいえるでしょう。
ここでは、更新を行う意味とクレジットカードの有効期限前後でやっておくべきことのほか、更新タイミングで困ったときの対応方法をご紹介します。

クレジットカードには3～5年に一度更新タイミングがある

クレジットカードの更新は、カードの有効期限にあわせて行われます。クレジットカードの有効期限はカードによって異なり、3～5年となっているのが一般的です。クレジットカードは長く使っていると、カードの磁気やICチップなどが劣化するほか、カード自体が欠けたり割れたりしてしまうため、正常に使えなくなってしまうのです。
また、カード会社ではセキュリティ機能をアップデータさせるなど、不正利用対策に取り組んでいます。そのため、定期的にカードを更新することで、最新のセキュリティ機能の付いたクレジットカードに切り替えられる場合があり、防犯対策にもつながるでしょう。こうした観点からクレジットカードには有効期限が設定されており、カードを数年ごとに更新する必要があるのです。

クレジットカードの有効期限の確認方法

クレジットカードの有効期限は、カード券面の表裏どちらかに印字されています。左から「月/年数」という順番で印字されていることが一般的です。例えば、「05/26」と印字されていれば、「2026年5月末日」が有効期限となります。三菱ＵＦＪカードの場合、下記の図のように有効期限は裏面に記載されています。

■三菱ＵＦＪカードの有効期限の見方

有効期限が近づいたら、新しいカードが届けられる

有効期限が近づいても、クレジットカードは自動更新のため、特に手続きの必要はありません。カード会社で更新手続きが行われ、有効期限が切れる前に、新しいカードが本人会員の登録してある住所に簡易書留で届くようになっています。
また、引っ越しをした場合は、カード会社に住所変更の届け出をしておきましょう。郵便局の転居・転送サービスを利用していても、簡易書留は転送されず、カード会社に返送されます。
カード会社に返送された場合は、カード会社に問い合わせて再送手続きを行います。
なお、家族カードやETCカードの場合も同様です。

更新のタイミングでも審査がある

クレジットカードは新規入会時だけでなく、更新のタイミングでも審査を行います。支払いの遅延を繰り返していたり、長期間カードを利用していなかったりすると、審査に通らないことがあります。更新時の審査に通らなければ、クレジットカードを更新することはできませんので、使い方には注意しましょう。

クレジットカードに更新制度がある理由

クレジットカードに更新制度がある主な理由は「セキュリティの向上」と「老朽化対策」です。クレジットカードを安全に利用するためには、定期的な更新が大切です。ここでは「セキュリティの向上」と「老朽化対策」について詳しく解説します。

セキュリティの向上

クレジットカードは定期的にセキュリティを向上させることが重要です。さまざまな不正利用に対応しなければならないためです。

一般社団法人日本クレジット協会によると、クレジットカード不正利用被害額は2014年から2023年にかけて3倍以上に増えています。2014年時点では113.9億円だった被害額は、2023年では401.9億円にも上ります。クレジットカードに更新制度がなければ、被害額がさらに高くなっていた可能性もあるでしょう。

各クレジットカード発行会社は、不正利用を予防するためにさまざまな対策を講じています。例えば、2018年に施行された改正割賦販売法では、クレジットカードにICチップを組み込むことを義務化しました。このようにクレジットカードは、一般的に更新を経てセキュリティが向上していくものです。

老朽化対策

更新制度がある2つ目の理由は、一定期間使用し老朽化したクレジットカードを交換するためです。クレジットカードの多くはプラスチック素材で、文字や数字もプリントされているため、長期間利用すると劣化する恐れがあります。

例えば、クレジットカード決済時にカードリーダーへ差し込んだり出し入れが多かったりすると、傷や汚れが増えてしまうでしょう。傷や汚れはICチップの破損や磁気不良を起こす可能性があり、決済時に機械がクレジットカードを読み取れないトラブルに繋がります。

こうしたトラブルを回避するのも、クレジットカードを更新する目的の一つです。

クレジットカードの更新時にやるべきこと

クレジットカードの更新時には、いくつかやるべきことがあります。カードが届かなかったり、使えなかったりすることがないように、しっかりとチェックしておきましょう。

新しいカードが届いたらサインし、古いカードは裁断して廃棄する

新しいカードが届いたら、券面に印字された名前や有効期限を確認し、問題なければ、カードの署名欄にサインをします。新しいカードは届いたその日から利用可能です。古いカードは重要な情報が入っている磁気やICチップ部分などをハサミで細かく裁断し、地域のルールに従って廃棄しましょう。

支払先のカード情報を更新しておく

クレジットカードを更新しても、カード番号は変わりませんが、有効期限とセキュリティコードは変わります。公共料金やネットショップでカード情報を登録している場合は、支払先で有効期限を変更しないと、支払いができなくなってしまいます。新しいカードが届いたら、支払先のカード情報を更新しておきましょう。

更新タイミングはクレジットカードを見直すいい機会

クレジットカードの更新は、数年に一度やってきますので、カードを見直すいい機会でもあります。年会費無料のカードに切り替えたい、サービスの充実したゴールドカードにランクアップさせたいなど、自分の希望にあったカードを検討してみるといいでしょう。ここでは、こうした要望にマッチする、三菱ＵＦＪニコスのクレジットカードを2つご紹介します。

年会費が実質無料で、使うほどにポイントがたまる三菱ＵＦＪカード

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三菱ＵＦＪカードは、初年度の年会費が無料で、年に1回でも利用すれば、翌年の年会費も無料になるので、実質無料で使うことができます。タッチ決済にも対応しているので、お支払いもスピーディーです。

また、セブン-イレブンやローソンなどの対象店舗で三菱ＵＦＪカードを利用すると、最大19％のポイントが還元される特典を実施中です。詳細は三菱ＵＦＪニコス株式会社の「WEBサイト」にてご確認ください。ほかにも、ネットショッピングのポータルサイト「ＰＯＩＮＴ名人．ｃｏｍ」を経由してお買い物をすると、カードの基本ポイントに加えてボーナスポイントももらえるので、日常使いでポイントがためやすいでしょう。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合

「MUFGカードアプリ」を活用すれば、WEB明細をスマートフォンでいつでもチェックでき、家計簿をつける手間を省けます。さらに、ご入会日から2カ月後までに条件を達成すると、最大10,000円相当（グローバルポイント2,000ポイント分）がもらえます。詳細は三菱ＵＦＪカードのWEBサイトでご確認ください。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合

ハイクラスなサービスが魅力の三菱ＵＦＪカード ゴールドプレステージ

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三菱ＵＦＪニコスの「三菱ＵＦＪカード ゴールドプレステージ」は、タッチ決済対応で、ポイントプログラムやグルメセレクションなどのサービスが充実しているゴールドカードです。学生を除く20歳以上の人がお申し込みいただけます。WEBサイトからのお申し込みなら、初年度の年会費が無料になるので、初めてゴールドカードを持つ方でも安心です。

三菱ＵＦＪカード ゴールドプレステージは、セブン-イレブンやローソンなどの対象店舗で利用すると、ご利用金額の最大19％のポイントが還元される特典を実施中です。また、年間100万円以上利用すると、最大11,000円相当のポイントがプレゼントされます。さらに、グルメセレクションとして、厳選された国内のレストランでコースメニューをおとな2名以上で利用する際に、1名分の料金が無料になるサービスが付帯されているので、ゴールドカードならではの特典をお楽しみいただけます。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合

おすすめのプラチナカード、三菱ＵＦＪカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード

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「三菱ＵＦＪカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、実用性とステータス性を兼ね備えたプラチナカードです。三菱ＵＦＪカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードでは、世界1,400カ所以上で利用できる、空港ラウンジサービス、プライオリティ・パスに無料で入会できます。

また、空港から自宅へ無料配送が可能な手荷物空港宅配サービスなどのきめ細かなサービスを受けられるのは、ランクの高いプラチナカードならではといえるでしょう。

更新タイミングで困ったときの対応方法

クレジットカードの更新タイミングにカードが届かない場合や、事情があって先に受け取りたい場合もあるでしょう。更新タイミングから使えなくなったということがないように、こうした場合の対応方法をご紹介します。

新しいカードが届かない場合

新しいカードが届かない理由はいくつかあります。住所変更の手続きをしていなかったり、更新時の審査に通らなかったりした場合のほか、長期間にわたってカードを利用していない場合には、更新が保留にされることもあります。有効期限を過ぎても新しいカードが届かなければ、カード会社に問い合わせてみましょう。

更新タイミングよりも早くカードを受け取りたい場合

更新タイミングの時期に、長期出張や海外留学があり、早めに新しいカードを受け取りたい場合はカード会社に問い合わせてください。カード会社によって対応は異なりますが、更新時期よりも早くカードを受け取ることができる場合があります。

クレジットカードの更新でカードが届かない主な原因

場合によっては、有効期限が近づいているにもかかわらず、新しいクレジットカードが届かないこともあります。有効期限が切れてしまうと、クレジットカードは利用できません。ここではクレジットカードの更新でカードが届かない主な原因を5つ紹介します。

違う住所にクレジットカードが送付された

クレジットカードに登録した住所に誤りがないか確認しましょう。一般的に、更新後のクレジットカードは新規申し込み時に登録した住所へ郵送されます。住所が変わった場合、住所変更の申請をしていないと、変更前の住所にクレジットカードが送付されてしまいます。

発行会社によっては、住所変更の反映に時間がかかる可能性もあるでしょう。住所を変更する際は、新しい住所が決まるとすぐに手続きするなど、あらかじめ時間に余裕を持って行動することをおすすめします。

すぐに住所変更できない場合、日本郵便株式会社に「転送届」を提出すると、引っ越し先の住所に転送してもらえます。ただし、転送期間は原則として1年間と決まっているため、住所が変わったら早めに手続を済ませましょう。

届いていたが受け取れなかった

クレジットカードは「本人限定受取郵便」や「簡易書留」で送付されることが一般的です。これらは直接受け取りが必要な郵送方法のため、基本的には在宅していないと不在票が投函されます。

期間内に再配達や窓口で受け取れず、保管期限を過ぎると、発行会社に返送される可能性があります。返送された場合、クレジットカードのお問いあわせ先に連絡してみましょう。

クレジットカードの有効期限が近付くと、不在票を放置しないよう注意を配るのも重要です。郵便受けの不在票を勝手に取り出し、本人に代わって更新後のクレジットカードを受け取るという不正利用の手口もあります。

配送トラブルが起こっている

不在票が投函されていない場合、配送トラブルが起こっている可能性があります。主な配送トラブルは次の通りです。

　・郵便物の配達遅延：天候や災害により配達ルートが利用できなくなった

　・誤配達：郵送先のラベルを貼り間違えていた、同姓同名がいたなどの理由で誤った場所に配達された

　・紛失事故：郵便物を配達過程で紛失した

基本的にクレジットカードの配送は配送会社が行うため、発行会社はトラブルをすぐに察知できない可能性があります。

更新時期間近になっても手元にクレジットカードが届かない場合、発行会社に問いあわせてみましょう。

クレジットカードの発行が停止になった

何らかの理由で、発行会社がクレジットカードの発行を停止した可能性があります。クレジットカードの発行が停止になる理由はさまざまです。

例えば、クレジットカードのサービスを終了するといった理由が挙げられるでしょう。サービスが終了する場合、契約者に対して事前に案内が送付されるのが一般的です。発行会社によっては、代わりとなるクレジットカードを発行する場合もあります。

案内が届いていなくても、発行会社のウェブサイトなどでサービス終了の旨などを告知していることが多いです。クレジットカードがなかなか届かない場合は、ウェブサイトを確認してみましょう。

審査で更新をお断りされた

クレジットカードは新規お申し込み時だけでなく、更新時にも審査されます。審査で更新が認められなければ、自宅に新しいクレジットカードは届きません。

クレジットカードの更新に落ちた理由は、明らかにされないのが一般的です。なぜ更新できなかったのかを金融機関に尋ねても、ほとんどの場合は正確な回答を得ることができません。そのため、次で詳しく解説する主な理由にご自身が当てはまっていないかご確認ください。

クレジットカードを更新できない主な理由

クレジットカードは必ずしも更新できるわけではありません。人によっては更新できない可能性もあるため、注意が必要です。ここではクレジットカードを更新できない主な理由を5つ紹介します。

金融事故を起こしてしまった

金融事故を起こした場合、クレジットカードの更新ができない可能性が高いです。金融事故とは一般的に、信用情報機関に登録される事故情報を意味します。例えばCICの場合、次のような行為は信用情報に「異動」と記載されてしまいます。

　・返済日より61日以上または3カ月以上、支払いを遅延した

　・返済ができなくなり保証履行を行った

　・破産手続開始の決定がされた

クレジットカードは信用情報を用いた審査が一般的です。つまり、上記の金融事故が記載されていると、返済能力に不安を抱かれてしまう恐れがあるでしょう。

「異動」という記載がなくても、信用情報には「未入金」や「クレジットカードの申し込み」などの記録が残ります。「返済に遅れる」「不必要に大量のクレジッカードを申し込む」など、更新時の審査に影響するような行為には注意してください。

支払いの遅延が発生した

クレジットカードの引き落としに間に合わず、遅延が発生してしまうと、更新できなくなる可能性があります。更新の審査時に、返済能力を疑われてしまう恐れがあるためです。遅延が発生しないよう、引き落とし日を迎えるまでに、口座に入金しておきましょう。

上述した通り、支払いの遅延は信用情報に記載されてしまいます。信用情報の記録は一定期間残り続けるため、クレジットカードや各種ローンの新規契約にも影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

利用規約に違反した

クレジットカードの利用規約に違反すると、更新は難しいでしょう。一般的に、次の行為はクレジットカードの利用規約違反に該当する恐れがあります。

　・クレジットカードの譲渡

　・クレジットカードの複製もしくは改ざん

　・不正な特典の獲得など

また、いわゆる「クレジットカードの現金化」も利用規約違反に該当する可能性があるため注意しましょう。クレジットカードの現金化は金融庁が注意喚起しています。

クレジットカードの停止だけでなく、契約が強制解除に至ることもあるでしょう。クレジットカードを利用する際はあらかじめ利用規約に目を通し、規約に違反する使い方は慎むことが大切です。

年収や職業に変更があった

登録している年収や職業を変更した場合、内容によっては更新できないこともあるでしょう。更新時の審査は信用情報だけでなく、年収や職業といった属性情報をチェックすることも多いためです。例えば、会社員が仕事を辞めて無職になった場合、審査に通らない可能性が高くなります。

審査基準は発行会社によって異なるため、年収や職業だけで結果が決まるとは言い切れません。ただ、クレジットカードによっては、「安定した収入が見込める人」といった入会条件を設けているところもあります。入会条件に当てはまらなくなると、更新が難しくなってしまうでしょう。

なお、審査で不利に働くからと内容の変更を怠ったり、事実ではない情報を登録したりするのは利用規約に違反する可能性が高いです。

クレジットカードを使っていなかった

クレジットカードによっては、一定期間の利用がないと更新されなくなる可能性があるでしょう。発行会社にとって、使用されていないクレジットカードを更新するのはリスクが生じることもあるためです。

例えば、ほとんど利用されていないクレジットカードは紛失の可能性が高くなります。万が一、紛失されてしまうと、不正利用などのリスクも高くなるでしょう。

また、年会費が無料の場合、発行会社は使用されない限り手数料収入を得ることができません。つまり、維持するコストだけが発生し、発行会社にとってリスクが高くなります。

クレジットカードの更新時は、新しいカードへの切り替えをお忘れなく

有効期限が近づいても、クレジットカードの更新手続きは必要ありませんが、新しいカードの受け取りやサインの記入、カード情報の変更など、やっておくべきことはいくつかあります。また更新タイミングにあわせて、ゴールドカードなどにランクアップするといった見直しをしてみるのもおすすめです。クレジットカードの更新では、自分の希望にあったカードに切り替えて、より快適なカードライフを満喫してください。

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