クレジットカードの基礎知識
更新:2024年11月25日

固定資産税をクレジットカードで納付する方法とメリットを紹介

固定資産税をクレジットカードで納付する方法とメリットを紹介

毎年、春に納める固定資産税は、土地や建物といった不動産の所有者にとってはおなじみのものです。実は固定資産税は、クレジットカードで納付できることをご存じでしょうか。クレジットカードで納付すれば、24時間365日いつでも納税できたり、ポイントをためたりすることができるなど、さまざまなメリットがあります。
ここでは、固定資産税をクレジットカード納付する方法やメリットのほか、注意点についてご紹介します。

固定資産税とは土地や家屋などに対して課される税金のこと

固定資産税とは地方税の一種で、文字どおり固定資産に対して課される税金のことです。主に土地や家屋、田畑や山林、住宅や倉庫など、ほぼすべての不動産が固定資産に該当します。

また、事業用として使われる機械や機器類のうち、減価償却されるものも固定資産です。減価償却とは「時間の経過とともに、その価値が下がっていく」とされる物で、一般のオフィスであればパソコンやプリンター、製造機械などがあたります。

上記で挙げた固定資産を毎年1月1日の時点で所有していると、それぞれに固定資産税が課されます。税額は固定資産の価格を基に算出され、納税通知書が届きます。

固定資産税は「地方税」の一種

固定資産税は、都道府県や市区町村などの地方自治体が課する地方税の一種です。地方税には、固定資産税以外に自動車税や不動産取得税などがあります。地方税は各自治体の税収となり、決められた範囲内で各種行政活動に使われています。

なお、税金には地方税のほかに国税もあります。国税とは、その名のとおり国に納める税金のことで、所得税や消費税、たばこ税、相続税などがあります。国税は国の財産として国庫に納められ、税の種類それぞれに決められた用途で使われます。

固定資産税はクレジットカードで納付が可能

2016年度税制改正により、国税や地方税もクレジットカードで納付できるようになったため、現在では基本的に全国の自治体で固定資産税のクレジットカード納付が可能になりました。
ただし、役所から送られてきた納税通知書をコンビニなどに持って行っても、クレジットカードで納付することはできません。固定資産税をクレジットカード納付するには、「地方税お支払サイト」や「モバイルレジ」「F-REGI(エフレジ)」などのWEBサイト、またはアプリを利用します。

なお、クレジットカード納付には上限があり、一回あたりの納税額が1,000万円以上になった場合は、クレジットカード納付はできません。

固定資産税をクレジットカード納付するメリットは?

固定資産税をクレジットカード払いにすることは、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットは以下のとおりです。

固定資産税をクレジットカード納付する主なメリット

  • 夜間や休日など、いつでも自宅から納税できる
  • クレジットカードのポイントがためられる
  • 現金を持ち歩かずに済む
  • 手持ちの現金がなくても納税できる
  • 支払方法の変更で、分割払いにできる
  • 家計の支出管理がしやすくなる

夜間や休日など、いつでも自宅から納税できる

クレジットカード納付のメリットは、WEBサイトで原則24時間いつでも納付できることです。固定資産税の納付時期は毎年4~5月頃で、自治体から納税通知書が届きます。納税通知書を銀行や郵便局、コンビニに持ち込んで納税できますが、なかなか足が向かないという人も多いでしょう。

クレジットカードのポイントがためられる

固定資産税をクレジットカード納付にすると、ご利用金額分のポイントが加算されます。固定資産税は一般的に数万~数十万円と高額になるため、ポイントを一気にためられるチャンスといえるでしょう。
例えば、15万円の固定資産税をポイント還元率0.5%の「三菱UFJカード」で納付した場合、750ポイントがたまります。

なお、クレジットカード納付する際には手数料が発生します。事前に手数料と還元されるポイントを比較して、お得かどうかを確認しておくことをおすすめします。

現金を持ち歩かずに済む

銀行や郵便局、コンビニで固定資産税を納める場合、数万~数十万円の現金を持ち歩く必要がありますが、クレジットカード納付なら、その必要はなくなります。「ATMで現金を引き出す」「銀行や郵便局、コンビニに大金を持ち込む」などが避けられるため、盗難や紛失のリスクを防ぐことにもつながるでしょう。

手持ちの現金がなくても納税できる

固定資産税でクレジットカード納付をすれば、手元に現金がなくても納税できます。税金には納税期限があり、期限を過ぎると延滞金が加算される場合があります。しかし、納税期限までに現金が用意できないこともあるでしょう。その際は、クレジットカードで納付し、指定口座から引き落とされる支払日までに、納税した分の金額を入金しておけば問題ありません。
固定資産税は複数回に分けて分納することもできますが、クレジットカードのこうした特性を活かせば、無理なく納税することができます。

支払方法の変更で、分割払いにできる

クレジットカード納付のメリットには、固定資産税を分割払いにできることも挙げられます。
WEBサイトでの納税は一括払いが基本で、分割やリボ払いはできません。しかし、一括払いで納税してから、カード会社の会員専用サイトのマイページにログインし、納税した分の支払いを分割払いやリボ払いに変更するという方法をとれば、分割払いでの納税が可能です。
ただし、この方法がカード会社によっては使えない場合があることと、分割やリボ払いにすると、その分の手数料が加算される点は覚えておきましょう。

家計の支出管理がしやすくなる

固定資産税をクレジットカード納付にすると、家計の支出管理がしやすくなります。クレジットカードのご利用明細を活用すれば、いつ、何に、いくら使ったかがひと目でわかり、家計簿代わりとして支出管理がしやすくなります。また、手数料はかかりますが、クレジットカード納付をしたあとに分割払いやリボ払いに変更できるため、支出が多い時期には負担を減らすことも可能です。

さらに、日々のお買い物など、固定資産税以外の支出も同じクレジットカードで支払うと、家計全体の支出を一元化でき、管理がよりスムーズになります。

タッチ決済対応!年会費もポイント還元率もお得な三菱UFJカード

三菱UFJカードは、年会費が永年無料で、タッチ決済にも対応しているので、お支払いもスピーディーです。
また、セブン-イレブンやローソンなどの対象店舗で三菱UFJカードを利用すると、ご利用分の最大15%相当のポイントが還元されます。

ほかにも、ネットショッピングのポータルサイト「POINT名人.com」を経由してお買い物をすると、カードの基本ポイントに加えてボーナスポイントももらえるので、日常使いでポイントがためやすいでしょう。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合

三菱UFJカードの会員なら、Uber Eats ・ Uber のサブスクリプション(定額)サービス「 Uber One 」が6カ月間無料で利用可能です。「 Uber One 」は、デリバリー(配達)サービス「 Uber Eats 」と配車サービス「 Uber 」の両方でメンバー限定特典が受けられるサービスで、通常は月額498円(税込)または年額3,998円(税込)がかかります。「 Uber One 」メンバーになると、例えば対象店舗で条件を満たせば何回でも配達手数料が0円になるほか、毎回の乗車料金が5%以上お得になります。

そのほか、「MUFGカードアプリ」を活用すれば、WEB明細をスマートフォンでいつでもチェックでき、家計簿をつける手間を省けます。さらに、ご入会日から2カ月後までに条件を達成すると、最大10,000円相当(グローバルポイント2,000ポイント分)がもらえます。詳細は三菱UFJカードのWEBサイトでご確認ください。
※1ポイント5円相当の商品に交換の場合
※現在「 Uber One 」にご登録中の方、および過去 3カ月以内に「 Uber One 」にご登録いただいたことのある方は、本プロモーションの対象外です。
※その他、「 Uber One 」6カ月無料の特典には条件があります。また、特典の適用には専用ページよりお申し込みが必要です。詳細はこちらをご確認ください。
※「 Uber One 」6カ月無料の特典は2024年8月時点のものであり、予告なく内容を変更または終了する場合があります。

三菱UFJカードのおすすめポイント

三菱UFJカードの特長

  • 年会費が永年無料で利用できる
  • 対象店舗でのご利用分の最大15%のポイントが還元される
  • POINT名人.comを利用すると、ボーナスポイントもたまる
  • Uber One のご登録で6カ月無料で利用できる
  • MUFGカードアプリのWEB明細を家計簿代わりに使える

※1ポイント5円相当の商品に交換の場合

固定資産税をクレジットカード納付する方法は?

クレジットカードで固定資産税を納めるには、「地方税お支払サイト」や「モバイルレジ」「F-REGI(エフレジ)」などのWEBサイト、またはアプリを利用します。「地方税お支払サイト」や「モバイルレジ」「F-REGI(エフレジ)」は、それぞれ納税通知書のeL-QRやバーコードを読み取る、もしくは納税通知書番号を入力することで税金を納付できるサービスのため、手順に大きな違いはありません。

なお、「Yahoo!公金支払い」でも固定資産税を納付できましたが、2022年3月31日をもって、水道料金(継続支払い)以外のサービスが終了となりましたので、ご注意ください。

ここでは「地方税お支払サイト」を例に、クレジットカードで固定資産税を納める方法を解説します。
地方税お支払サイト」で固定資産税を納付する場合は、スマートフォンまたはパソコンからWEBサイトにアクセスして利用します。主な手順は下記のとおりです。

固定資産税をクレジットカード納付する手順

  • 納税通知書を確認する
  • 地方税お支払サイトで「eL-QRでお支払い」または「eL番号でお支払い」を選択する
  • QRコードを読み取る、または納税通知書の番号を入力する
  • eL-QRを読み取った場合は、読み取り結果を確認する
  • 「お支払いへ進む」を選択
  • 画面に従って手続きを完了する

1.納税通知書を確認する

固定資産税の納税通知書を用意します。納税通知書にeL-QRかeL番号が記載されているかどうかを確認してください。納税通知書によっては左上部分に「収納機関番号」「納付番号」「確認番号」「納付区分」という形でeL番号が記載されている場合もあります。記載がない場合、地方税お支払サイトでは納付ができません。

2.地方税お支払サイトで「eL-QRでお支払い」または「eL番号でお支払い」を選択する

地方税お支払いサイトにアクセスし、画面に表示されている「eL-QRでお支払い」または「eL番号でお支払い」を選択します。
なお、地方税お支払サイトで利用できるクレジットカードの国際ブランドは、Visa、Mastercard®、JCB、アメリカン・エキスプレス®、Diners Clubです。

3.QRコードを読み取る、または納税通知書の番号を入力する

eL-QRの場合は、「カメラを起動する」を選択し、スマートフォンまたはパソコンのカメラでeL-QRを読み取ります。eL番号の場合は、納税通知書券面に記載されている「eL番号:」から始まる数字の列を入力します。

■ eL-QR読み取り画面のイメージ

eL-QR読み取り画面のイメージ

出典:地方税共同機構「地方税お支払サイト」(スマートフォン版)

4.eL-QRを読み取った場合は、読み取り結果を確認する

eL-QRを読み取ったら、納付する金額などが画面に表示されます。納税通知書が複数枚ある場合は、まとめて納付手続きをすることも可能です。

■ 読み取り結果画面のイメージ

読み取り結果画面のイメージ

出典:地方税共同機構「地方税お支払サイト」(スマートフォン版)

5.「お支払いへ進む」を選択

内容を確認し、間違いない場合は「お支払いへ進む」をクリックし、「お支払い方法の選択」の画面でクレジットカード情報を入力します。

■ お支払い方法の選択画面のイメージ

お支払い方法の選択画面のイメージ

出典:地方税共同機構「地方税お支払サイト」(スマートフォン版)

6.画面に従って手続きを完了する

クレジットカード情報を入力したら、画面に従って手続きを完了します。

■ クレジットカード納付確認画面のイメージ

クレジットカード納付確認画面のイメージ

出典:地方税共同機構「地方税お支払サイト」(スマートフォン版)

固定資産税をクレジットカード納付するときの注意点

固定資産税をクレジットカード納付する場合には、注意しておきたいポイントがいくつかあります。詳しく見ていきましょう。

システム利用料(手数料)がかかる

固定資産税をクレジットカード納付する場合、システム利用料として納税額に応じた手数料が徴収されることがあります。固定資産税は高額になりやすいため、手数料も高くなる傾向にあります。場合によっては、クレジットカードを利用して得られるポイントよりも割高になる場合があるかもしれません。
こうした点にも注意して、クレジットカード納付を行うべきかどうかを判断するようにしてください。

領収証と納税証明書の発行に注意

固定資産税を銀行や郵便局、コンビニなどで納税すれば領収証が発行されますが、WEBサイトでクレジットカード納付した場合、領収証は発行されません。そのため、納税の確認はクレジットカードのご利用明細などを利用します。
また、納税証明書の発行までに日数がかかるということも注意したい点です。こちらは自治体によって、あるいは納税のタイミングによっても違います。納税証明書が必要な場合は、納税から証明書発行までにどれくらいの日数がかかるのかを調べておき、早めに手続きをするようにしましょう。

クレジットカード納付ができる主な税金

国税や地方税の中には、固定資産税以外にもクレジットカード納付ができる税金があります。ここでは、クレジットカード納付ができる国税と、固定資産税以外の地方税を紹介します。
なお、地方税は東京都を例に挙げていますが、自治体によってクレジットカード納付ができるものは異なりますのでご注意ください。

■ クレジットカード納付が可能な国税

国税の種類
申告所得税及び復興特別所得税 消費税及び地方消費税 法人税(連結納税を含む)
地方法人税(連結納税を含む) 相続税 贈与税
源泉所得税及び復興特別所得税 源泉所得税 申告所得税
復興特別法人税(連結納税を含む) 消費税 酒税
たばこ税 たばこ税及びたばこ特別税 石油税
石油石炭税 電源開発促進税 揮発油税及び地方道路税
揮発油税及び地方揮発油税 石油ガス税 航空機燃料税
登録免許税(告知分のみ) 自動車重量税(告知分のみ) 印紙税
国際観光旅客税    

出典:国税庁「クレジットカード納付のQ&A」 ※2024年9月現在

■ 固定資産税以外でクレジットカード納付が可能な地方税(東京都の場合)

地方税の種類
自動車税種別割 不動産取得税 個人事業税
法人都民税 法人事業税 特別法人事業税
事業所税 宿泊税 軽油引取税
ゴルフ場利用税 都たばこ税 自動車税環境性能割
地方法人特別税    

出典:東京都主税局「クレジットカード納付について」 ※2024年9月現在

なお、特別法人事業税と地方法人特別税は国税に区分されますが、手続きの効率化のため、この2つの税は法人事業税とあわせて各都道府県が徴収することになっているので、地方税に記載しています。

クレジットカード納付はメリットとデメリットを踏まえて活用しよう

固定資産税は金額が大きくなりやすいため、クレジットカード納付ができるのは便利です。ただし、さまざまなメリットがある一方、システム利用料がかかるといった注意点もあります。
メリットとデメリットを理解した上で、上手にクレジットカード納付を活用してください。

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よくある質問
固定資産税はクレジットカードで納付できる?
固定資産税は、基本的に全国の自治体でクレジットカード納付ができます。固定資産税をクレジットカード納付するには、「地方税お支払サイト」や「モバイルレジ」「F-REGI(エフレジ)」などのWEBサイト、またはアプリを利用します。役所から送られてきた納税通知書をコンビニなどに持って行っても、クレジットカードで納付することはできないので、注意しましょう。

詳しくは「固定資産税をクレジットカード納付する方法は?」をご確認ください。
固定資産税をクレジットカード納付するメリットは?
固定資産税をクレジットカード納付するメリットとして、夜間や休日などいつでも自宅から納税できることやクレジットカードのポイントがためられること、現金を持ち歩かなくていいことが挙げられます。また、クレジットカードは後払いのシステムなので、手持ちの現金がなくても納税でき、カード会社によっては分割払いやリボ払いに変更できることもメリットといえるでしょう。

詳しくは「固定資産税をクレジットカード納付するメリットは?」をご確認ください。
固定資産税をクレジットカード納付するときの注意点は?
固定資産税をクレジットカード納付するときの注意点は、納税額に応じたシステム利用料(手数料)がかかる可能性があることです。また、WEBサイトで納税した場合は領収証が発行されず、納税証明書の発行にも日数がかかります。

詳しくは「固定資産税をクレジットカード納付するときの注意点」をご確認ください。
固定資産税のクレジットカード納付はどれくらいポイントがたまりますか?
例えば、15万円の固定資産税をポイント還元率0.5%の三菱UFJカードで納付した場合、750ポイントがたまります。固定資産税は一般的に数万~数十万円と高額になるため、クレジットカード納付にするとポイントを一気にためられるチャンスといえるでしょう。

詳しくは「クレジットカードのポイントがためられる」をご確認ください。